社殿内に200以上の天狗面などがある「天狗の宿」
日光のとなり、鹿沼市にある500ヘクタールの広大な古峯ヶ原に鎮座する古峯神社は日本神話の英雄「ヤマトタケルノミコト」がご祭神だが、その使いである天狗信仰も厚い。天狗は不思議な力を持つとされ、神様同様にあがめられている。拝殿奥の大広間には面長1.5mもの天狗のお面が2つ。巨大な1本の木をくりぬいて作られており、400年以上前に奉納されたもの。こどもが怖がって近づけないほどの迫力だ。社殿内には200以上の天狗面があり、まさに天狗の宿。また同神社の御朱印がすばらしい。神職が実際に天狗の絵を手描きしている珍しい御朱印で1日に200人が訪れたこともあるほど。見開き2ページで10種類以上あるダイナミックな御朱印は愛好家の中でも人気が高い。
庭園や宿坊で静かなときを過ごす
宿泊施設もある。神社の宿坊のため食事は精進料理ではなく、お酒も飲める。大部屋から個室まで多数あり、どこも隅々まで清潔。朝7時の祈祷では厳粛な雰囲気の中、雅楽演奏やお祓いなどが行われる。神社内にある「古峯園」は、82500㎡で昭和期以降につくられた日本庭園としては国内最大。大芦川の清流をひき、広大な自然の地形を生かして作られており、庭園目当てに訪れる人も多い。
さらに奥にあるパワースポットへ
古峯神社から車で10分ほどの県の重要文化財に指定されている「深山巴の宿」へも立ち寄りたい。日光を開山した勝道上人が修行したとされる場所で、鳥居の奥にひっそりたたずむ祠とご神木は神秘的な雰囲気。