100年以上の歴史ある高山植物を楽しむ植物園
高山植物や寒冷地の植物の研究と教育を目的に1902年に開設。その後、旧田母沢御用邸の一部や近接地が加えられ総面積は106,980㎡に。広大な園内には川が流れ、日本で初めて作られた西洋式の植物栽培場「ロックガーデン」や豊富な水を利用した「ボックガーデン」、高原のブナ林を再現するなど高山ならではの景観を見ることができる。
春から秋にかけて限定開園
春はアカヤシオと桜がみごろ。4月中旬に咲き始めるアカヤシオは日光の春を象徴する代表的な花でツツジの仲間。追うように桜が咲き始め春本番を迎える。春から夏にかけてはミズバショウ池がみごろ。4月中旬に咲くミズバショウは数百株におよび、白い仏炎苞がひときわ目をひく。初夏には紫色のアヤメが池の周りを彩る。紅葉はみどころの1つ。日本の野生種約28種類のうち21種類を栽培。10月下旬~11月中旬にかけて園内各所で秋のいろどりを楽しむことができる。大谷川沿いの園路には落ち葉の赤いじゅうたんができるほど。毎年12月1日から4月14日は閉園。寒冷地のため冬の植物が少ないこと、積雪で危険がともなうこと、手入れが必要なことなどから。
御用邸の名残を残す園内
園内に流れる田母沢川には「通御橋」と呼ばれる橋がかかっている。この辺りが御用邸の一部だったころ、天皇を始め皇族の方々が行き来していた。風情ある石灯籠がひっそりと立っており、当時の日本庭園の様子を垣間見ることができる。