二荒山神社の化け灯籠とは
三重県の伊勢神宮に次ぐ広さをもつ境内には樹齢1000年という杉の御神木、日光山最古の建造物の社殿である本殿、拝殿などがあり荘厳さを感じる。本社のほか中禅寺湖の北に中宮祠、男体山の頂上に奥宮が祀られている。隣の東照宮と比べて違った雰囲気を味わえる。国道から直接向かう西参道と東照宮とつながっている表参道がある。表参道はさらに上新道と下新道にわかれており、杉並木が神聖な気持ちにさせてくれる。上新道には石灯籠37基が整然とならび人気のある参道だ。 神苑内にあり大きな石で囲まれた霊水、二荒霊水がある。2つの水が合わさっており、1つは恒例山の洞窟から湧き出る「薬師霊水」。この水を飲むと眼病が治るといわれる。もう1つは天狗沢に湧き出る名水。水の良し悪しを左右するといわれる酒作りに適していることから「酒の泉」と呼ばれている。となりの茶屋「あずまや」ではこの水を使用した飲み物を飲むことができる。入り口付近には、化け灯籠と呼ばれる唐銅製の灯籠がある。火を灯すと怪しい姿が映し出され、社を守っていた武士が切りつけた刀傷が70ヶ所以上もあることから化け灯籠とよばれる。
二荒山神社のご神木
二荒山神社にはご神木とよばれる杉の木が数多くある。1つの根から2本の杉が寄り添うように立つ夫婦杉、1つの根から3本の杉が寄り添うように立つ親子杉、女峰山の女神が降りたといわれる三本杉、そして正面の大鳥居をくぐった右側に縁結びの木。天に向かってまっすぐ伸びていく杉の木は見るものを圧倒させるパワーを持っている。