城ヶ崎海岸の自然美が堪能できる、もうひとつのつり橋
城ヶ崎海岸は、約9kmにわたる雄大な溶岩岩石海岸。大室山が約4,000年前に噴火した時に溶岩が海に流れ出し、海の侵食作用で削られて形成された。その海岸沿いに架かるのが、城ケ崎つり橋（はしだて）だ。観光客に大人気のつり橋といえば門脇つり橋だが、そこから約5km南下したところに城ヶ崎吊り橋はある。門脇つり橋から海岸沿いの遊歩道を歩いて行くこともできるが、距離があるため伊豆高原駅近くの専用の駐車場から行くのがおすすめ。徒歩15分の道のりだが、途中天然プールとして地元の人々に親しまれる大淀・小淀と呼ばれる潮だまりや、溶岩が海水で急激に冷やされてできた柱状節理など、見どころが満載。自然がおりなす造形美を、とことん満喫することができる。
混雑が少なく、ゆっくりスリルが味わえる穴場スポット
高さ18ｍ、ビル6階分の高さに相当する箇所に架けられた城ヶ崎つり橋は、長さ60m。門脇つり橋より12ｍも長い。しっかりとした作りではあるが揺れが大きいため、スリルは満点だ。定員は20名だが、若干アクセスが悪いためか観光客はまばら。混雑を避けたい人にはおすすめの穴場だ。とはいえ伊豆半島ならではの断崖絶壁の風景は、門脇つり橋に引けを取らない迫力。橋上からは、千変万化に富んだ橋立や柱状節理の沖の島などの大パノラマを望むことができる。自然の厳しい様相が美しさとあいまった光景は、城ヶ崎海岸の醍醐味。美しい海岸を楽しめる吊り橋は全国的にも数が少ないため、貴重な絶景スポットといえよう。
