国宝級の仏教美術の宝庫
東大寺や興福寺、春日大社など、見どころ満載な奈良公園エリア。そのすぐ近くに「奈良国立博物館」はある。仏教美術では国内随一の質と量を誇り、各時代の代表的仏像を多数展示。他の美術館ではなかなか見られない充実した展示内容は、一見の価値がある。博物館は4つのギャラリーから構成。優れた仏像を多く展示する「なら仏像館」や中国古代青銅器を展示する「青銅器館」、そして特別展などを行う「西新館」と「東新館」がある。
展示物や建物、見どころ満載な「なら仏像館」
「なら仏像館」では、飛鳥時代から鎌倉時代までの貴重な仏像を数多く展示。国内の博物館では、最も充実した仏像展示と評判だ。また、重要文化財に指定されている建物そのものにも注目。「なら仏像館」の建物は、1894年に完成した奈良で最初の本格的洋風建築である。設計は、赤坂離宮などを手がけた片山東熊によるもので、フレンチルネサンス高揚期の様式。玄関まわりの装飾は意匠的に優れ、明治中期の欧風建築として代表的なものと言える。
オリジナルグッズが揃う、ミュージアムショップにも注目
「なら仏像館」と「東新館・西新館」を結ぶ「地下回廊」は、観覧者以外でも自由に入ることができる無料ゾーン。ミュージアムショップやレストランなどがあり、一息つくことができる。ミュージアムショップでは、展覧会のカタログをはじめ、オリジナルグッズが充実。仏像を愛らしくデザインした「元気が出る仏像」シリーズをはじめ宝物をデザインしたハンカチや鏡など、ここでしか手に入らないアイテムが揃う。お土産探しにもオススメだ。