奈良公園を訪れた際には是非足を運びたい場所
奈良公園の東端に位置する若草山は、標高342メートル、面積は33ヘクタールある山。なだらかに続く3つの丘では、幼い子供たちが楽しくはしゃいでいる。気持ちの良い芝で山腹が覆われ、山頂からは、大仏殿や五重塔を含む、奈良の街を一望できるため、奈良を代表する景観のひとつとして知られている。若草山から臨む夜景は、新日本三大夜景のひとつとされている。また山頂には、5世紀頃に造られた史跡・鶯塚古墳があり、見所のひとつ。標高300メートル以上の山にある古墳の中では、国内最大級の前方後円墳だ。さらに、若草山では桜や紅葉、ススキも楽しむことができる。季節ごとに表情を変える若草山だが、1年を通して可愛らしい鹿の姿が見られるのが奈良公園内にある若草山ならではのおすすめポイント。時期によっては、鹿せんべいとばし大会が行われるなど、家族で楽しめるイベントも。また、有名な行事としては毎年1月第4土曜日に行われる若草山焼がある。古都奈良に早春を知らせる伝統行事で、山焼きの直前に行われる大花火は、寒空の澄み切った空気の中で華やかで壮大に行われる。若草山には、南ゲートと北ゲートの2つのゲートからの入山が可能。2つのゲートは300メートルほど離れているため、待ち合わせの際には注意が必要。山頂まで登れば山頂展望台からの素晴らしい景色が臨めるが、少し登っただけでも充分視界が広げるため、体力に自身がない人でも気軽に景色を楽しく景観を満喫できる。