焼岳の大噴火でできた大正池
上高地を訪れるほとんどの人が最初に目にする風景が焼岳と大正池だ。1915年6月6日、焼岳の大噴火によりせきとめられてできた大正池は標高1490mにあり、深さ3.9m、周囲2.4km。池のほとりにある唯一の宿「大正池ホテル」では大正池と焼岳を眼前に望むことができ、夏の名物“朝もや”を見るならここに宿泊するのがいいだろう。
観光客を魅了する四季折々の風景
澄んだ池とその向こうにそびえる焼岳は上高地を代表する景色の1つとして多くのメディアに登場する。なかでも大正池の夏の風物詩ともいわれるのは朝もや。朝日が差し込む前の水面や山々の木々が朝もやに包まれ神秘的な風景となる。夏の上高地でぜひ楽しみたい。秋にはカツラ、シラカバなどから紅葉がはじまり、カラマツの黄金色がシーズンの終わりを告げる。水面には木々の紅葉が鮮やかにうつり、山頂が初冠雪すると雪の白、カラマツの黄金色、針葉樹の緑という3段紅葉を眺めることができる。
上高地を満喫できるウォーキングコース
上高地へ向かう観光客はバスやタクシーで一気に河童橋まで行くことが多いが、ぜひ手前の大正池で降りて河童橋まで歩くといい。大正池からスタートする自然探勝路は、氷点下でも凍結しない田代池や雄大な焼岳、透明度の高い梓川など上高地の大自然を体感するのに最適。途中、野生のサルに出会えることもあり、変化に富んだウォーキングコースとなっている。