北アルプスの玄関口、上高地のランドマーク
上高地バスターミナルから徒歩5分。河童橋は幅3.1m、長さ36.6mの木造の吊り橋で、橋の上からは奥穂高岳、吊尾根、前穂高岳など、穂高連峰の勇壮な景観を眺めることができる。ゴールデンウィークや夏休み、紅葉時期には多くの観光客が訪れ、「上高地銀座」と呼ばれるほど。日本を代表する作家、芥川龍之介の小説にも河童橋が登場するなど、上高地を代表する景勝地となっている。
隣接するさまざまな施設
河童橋から徒歩5分ほどのところにあるのは「上高地ビジターセンター」。上高地の自然に関する展示や野外での自然教室、映像の上映、レクチャーなどを通して上高地の情報と魅力を伝えている。バスターミナルの隣にあるのは「上高地インフォメーションセンター」。上高地の自然や登山、交通、宿泊情報などを提供し、繁忙期には登山相談所も開設される。同じくバスターミナルの隣には「上高地観光センター」もあり食堂のほか売店が3つほどある。
山の安全を祈願する開山式
上高地の開山期間は毎年4月27日~11月15日。約5カ月間、閉ざされていた上高地の開山を祝う「上高地開山祭」が4月27日に行われる。河童橋のたもとには紅白幕が張られ、川岸には鯉のぼりがはためき、アルプホルンのファンファーレがシーズンの開幕を伝える。式典では山の安全と繁栄を祈願する神事が執り行われ、獅子舞や太鼓の演奏なども。毎年2000人ほどの観光客が参加し、参加者には樽酒の日本酒がふるまわれる。