山岳風景を楽しむ格好の地
上高地は、穂高をはじめとする標高3000m級の山が連なる北アルプスの山深くに開けた標高1500mの広い谷。明治時代にイギリス人によって世界に紹介され、日本を代表する山岳景勝地となった。中部山岳国立公園に指定されるとともに、国の特別名勝・特別天然記念物にも指定されている。開山期間は毎年4月27日~11月15日で、観光客から登山客まで年間150万人の人でにぎわう。
上高地を代表する4つのスポット
上高地のシンボル「河童橋」は梓川にかかる木の吊り橋。橋の上から眺める穂高連峰とケショウヤナギの緑がまさに絶景だ。焼岳の噴火によってできたのは「大正池」。水没して立ち枯れた木々や朝もやの風景が神秘的な雰囲気。樹林帯の中にぽっかり浮かぶのは「田代湿原」と「田代池」。ツツジがきれいなことで知られ、秋には草紅葉で彩られる。冬でも全面凍結しない「明神池」には、池畔に穂高神社奥宮があり、パワースポットとして知られる。
外国人観光客にも人気のウォーキングコース
上高地は日本人だけでなく外国人観光客にも人気の観光スポット。丁寧に整備されたコースに加えて高地にありながらアップダウンが少なく、平たんな道が続くので誰もが安心して楽しめるからだろう。気軽な1時間コースから本格的な5時間コースまで好みに合わせて選ぶことができ、散策中は野生のサルに出会えることも。ふもとの市街地に比べて平均気温が5度~10度下回るので、夏でも服装には注意が必要だ。