日本を代表するカール
千畳敷カールは、中央アルプスの木曽駒ケ岳の中腹、標高2612mにある人気スポット。カールとは2万年前に氷河期の氷で削り取られた半円状のくぼ地で、千畳敷カールは日本を代表するカールだ。6月~8月は高山植物が咲き誇る花畑となり、10月は紅葉の名所となる。30~40分で歩くことができる遊歩道もあり、さらに標高2931mの宝剣岳などへの登山も可能となっている。
日本で最初の山岳ロープウェイ
しらび平駅と千畳敷駅をむすぶ駒ヶ岳ロープウェイは日本で最初につくられた山岳ロープウェイで標高差950mと日本一。高さ25mの日暮の滝や新緑、紅葉などの絶景を上から眺めることができる。千畳敷駅は日本で最も高所にある駅で、目の前には宝剣岳と雄大な南アルプスが広がる。撮影スポットとして人気なのは剣ヶ池からの眺め。6月~8月頃にかけては剣ヶ池、花畑が美しい千畳敷カール、宝剣岳を1枚の写真に撮影することができる。
四季折々の魅力的な風景
春は新緑と山桜、そして中御所谷に38ある滝が雪解け水で連なる日本最大級の連爆が見どころ。6月下旬から7月上旬の初夏は日本で最後に咲く桜、タカネザクラが楽しめ、カール一帯はクロユリやコバイケイソウなど高山植物の花畑となる。9月上旬から11月上旬の初秋には標高差で変わる3段紅葉が、10月下旬から12月上旬の晩秋には約1か月間だけの霧氷景色が楽しめる。冬は朝日に照り映える樹氷や平地ではなかなか見ることができないシュカブラ(風雪紋)に魅了されるだろう。