280年栄えた飫肥藩城下町
1588年から280年間、飫肥藩・伊東氏の城下町として栄えた場所。石垣や蔵、武家屋敷、商人通り、武家屋敷通りなど当時の面影が残る美しい町並みは九州で初めて重要伝統的建造物群保存地区に選ばれた。
江戸時代を彷彿とさせる町並み
元々飫肥城は周囲に9つの城を配した平城で、現在建物は残されていないが、1978年に樹齢100年の飫肥杉を4本使用して復元された「大手門」は飫肥城の玄関としての櫓門で重厚な造り。大手門を抜け城内へ入ると、塁壁や石垣は江戸時代当時のものがそのまま残されている。城内には、刀剣や甲冑など飫肥藩ゆかりの歴史的資料220点が展示されている「飫肥城歴史資料館」や、樹齢100年の飫肥杉で復元された飫肥城の1つでもあった江戸時代の書院造りの御殿「松尾の丸」が見学できる。また、明治になって城主が移り住んだ武家屋敷「豫章館」や、飫肥藩の学問所・藩校として1831年に建設された「振徳堂」などがあり、大手門を出ると、日英同盟とポーツマス条約の調印をした飫肥生まれの外交官小村寿太郎の「小村記念館」、飫肥城から少し離れた本町商人通りには、明治中期の近代的和風建造物「高橋家住宅(旧高橋源次郎家)」、「旧山本猪平家」、江戸時代の商家及び商人達が使用していた道具を展示する江戸時代の建物を改装した「商家資料館」などがある。
お得に賢く観光しよう
これらの観光には、観光入場券つきの「あゆみちゃんマップ」がお得で便利。飫肥城観光駐車場や各施設の窓口で購入可能。江戸時代から飫肥地方に伝わる薩摩あげに似た揚げ物「飫肥天」や古くから伝わる逸品「玉子厚焼」も味わいたい。