奇岩“鬼の洗濯板”に囲まれた島
日南海岸沿いから徒歩で弥生橋を渡って行くことのできる青島は、歩いて15分で1周できる周囲約1.5kmの小さな島。約1000万年から800万年前の地層が、侵食により独特な形状へ変化した岩で囲まれ、干潮時には沖合100mにも及ぶ見事な景観が見られる。奇岩の形状が洗濯板に似ている事から 「鬼の洗濯板」と呼ばれている。満潮時には見られないので、干潮時間を調べて観光するのがおすすめ。島内には樹齢300年を超えるビロウ樹やハマカズラ等、熱帯亜熱帯植物をはじめ多くの植物があり、国の特別天然記念物に指定されている。
聖地青島で信仰を集める青島神社
青島は島自体が元々聖地と考えられて入島が制限されていた神聖な場所。島内には朱塗りの美しい「青島神社」が建立されており、鬼の洗濯板と並ぶ朱色の鳥居は壮観。古くより縁結びの神様としても信仰されており、「海積祓い(わだつみはらい)」と呼ばれる神事が観光客に人気で、願い事を書いたお札を島内に湧く真水の井戸“玉の井”で溶かすと願いが叶うといわれている。玉の井は日本神話の登場人物山幸彦と豊玉姫の出会いの場といわれるパワースポット。また、本殿右手にある御成道はビロウ樹の茂る南国間溢れる小道を進むと元宮(もとみや)と呼ばれる古代祭祀が行われていたパワースポットがある。青島に渡る弥生橋の手前には入園無料の「青島亜熱帯植物園」があり、青島の特別天然記念物ビロウ群落や亜熱帯植物などの429種約2,500本の熱帯植物が植栽されており、温室では年中美しい花が咲き誇り、合わせて訪れたい場所だ。