日本神話の舞台「天岩屋」
岩戸川を挟む対岸に東西2つの神社があり、東本宮は「天照大神(あまてらすおおみかみ)」、西本宮は「天岩屋(あまのいわや)」を祭る社殿がある。古事記・日本書紀に記される神社で、天照大神は弟の素戔嗚命(すさのおのみこと)の乱暴に怒り、天岩屋(洞窟)に籠もってしまい天界・地上界は真っ暗闇となり、多くの疫病・災いが発生し沢山の悪霊が出て神々は困ってしまい、集まって相談をし、天岩戸の前に榊の木をたて勾玉や鏡を付けておもしろおかしく踊った。神々の笑い声で天照大神が天岩戸から顔を覗かせた為連れ出し、入口の戸を投げとばし、地上界は元のように明るくなったといわれる。その天岩戸を聖域(神域)として祭っている所が天岩戸神社西本宮だ。西本宮拝観には授与所で受付が必要で、神職の案内でのみ拝観可能。天岩戸の洞窟は西本宮から谷を挟んで反対の壁の中腹にあり、西本宮拝殿の裏側にある拝観所から拝観できる。西本宮には戸を投げ飛ばす神様の像が、東本宮にはおもしろい舞をする神様の像が建てられており、杉の根本から湧き出る御神水がある。
神々が集まったパワースポット「天安河原」
西本宮から徒歩約10分のところに、神々が集まって相談した場所といわれる「天安河原(あまのやすかわら)」という洞窟がある。以前は社のみがあり信仰の対象となっていたが、石を積んで願い事をすると沢山の願い事が叶うという風習が生まれ、祈願を行う人たちの手によって石が積まれていくようになり、無数の積まれた石が神秘的な雰囲気を醸し出している。足を延ばして幻想的な雰囲気を感じてみよう。