平野に突如現れる大瀑布
緒方平野に突如現れるこの滝は、幅が120m、高さ20mの美しい弧を描き、広い幅で水が落ちるさまから「東洋のナイアガラ」と呼ばれる名瀑。「日本の滝100選」「大分県百景」にも選ばれている。田園地帯に突如出現するめずらしい大滝で、この平野の下には巨大な一枚岩があることを示している。約9万年前の阿蘇山の大噴火で発生した火砕流が冷えて固まったもので、縦方向の割れ目(柱状節理)ができ、徐々に川の流れで柱が押し倒されて滝が形成されたもの。
様々な角度から迫力の滝を観察
滝上には沈下橋が架かって遊歩道になっており、滝つぼを見下ろす崖の縁まで近づくことができ、崩落した凝灰岩を見ると滝ができる過程を実際に観察することができる。また、滝の前には木造の吊橋「滝見橋」があり、滝を正面から眺めることができる。滝壺の河原の岸まで降りたり、滝壺をボートで遊覧することもできる。滝の約500m上流にある、1923年に建造された5連アーチの73mの石橋「原尻橋」もぜひ立ち寄りたい。駐車場にもなっている原尻の滝のすぐそばにある「道の駅原尻の滝」では、売店やレストランも充実していて、大分名産のかぼすを使った「かぼすソフトクリーム」や、レストランでは「だんご汁」などの大分名物の郷土料理が食べられ、周囲には神社や石仏などの観光地もあるので、道の駅からレンタサイクルで田園風景をのんびりサイクリングもできる。