迫力満点の「裏見の滝」
熊本県と大分県の県境にある阿蘇郡小国町にあり、お茶のCMで一躍小国町の人気スポットになった滝。落差9m、横幅20mの小ぶりな滝だが、滝の裏側を対岸まで歩いていくことができる珍しい滝で、「裏見の滝」とも呼ばれている。阿蘇カルデラを作った約9万年前の巨大噴火による火砕流(火山灰や軽石)がこのあたりに多く堆積し、熱や圧力で固い岩盤となった。その岩盤の上を流れる水が滝となり、さらに滝の裏側が約10m以上にわたり長い年月をかけて浸食され、大きな空間ができ、現在の形となった。
水のカーテンから見る景色は格別
裏側から見る滝は太陽光に透けてまるで水のカーテンのような美しさ。水のカーテン越しに見る木々の緑や木漏れ日は大変美しく神秘的。降水量によっても水量が変化し、季節によって見える景色も初夏は新緑、秋は紅葉と様々な表情を見せてくれる。春には期間限定(4月上旬頃)で滝を裏側からライトアップするイベントも開催されている。駐車場からは500mほど下り道で、足場は水しぶきで濡れて滑りやすく、苔なども生えているため、歩きやすいスニーカーで行くのがおすすめだ。
一緒に訪れたいそば街道や有名温泉
小国町は蕎麦が有名な町で「そば街道」があり、地元の天然水で作られたおいしい蕎麦屋が多く並んでいる。食べ比べてみるのもおもしろい。また、鍋ケ滝から車で30分ほどで「黒川温泉」、1時間半ほどで「湯布院」と九州を代表する人気の温泉地も近いので、ゆっくりと旅館で1泊してから鍋ケ滝を訪れることもできる