ラピュタの道はまさに天空へと続く道
ここ数年注目を集めている「ラピュタの道」は、スタジオジブリの名作『天空の城ラピュタ』の世界に迷い込んだかのような、美しい景色が広がるファンタジックな道。外輪山の頂上から阿蘇の谷底の町に向かって、尾根の断崖に沿って切り拓かれた道は、別名「天空の道」とも呼ばれ、正式名称は「阿蘇市道狩尾幹線」。県道149号から「ミルクロード」と呼ばれる県道339号に至る約6キロの道路のことで、外輪山の上にある牧場へ牧草などを運ぶために使われる田舎の小さな農道だったが、2011年のサイクルスポーツ専門誌で絶景のサイクルロードと紹介され、一気にその知名度は広まった。
ビュースポットから眺める天空の道
公共交通機関でのアクセスはないので、車でミルクロードと呼ばれる県道339号を大観峰方面から進み、「かぶと岩展望所」を過ぎてしばらく進むとラピュタの道への分岐点が現れ、入り口には乗用車数台が止められる駐車スペースがある。小さなお地蔵さんが駐車場の目印だ。そこからは徒歩で、草原の中を進む脇道を5分ほど進むと、眼下にはラピュタの道がまさに「天空の道」の如くのびており、雄大な景色が広がっている。春から夏にかけては、新緑で青々とした阿蘇谷がとても美しく、秋から初冬にかけては黄金色のススキが広がっていて、運がよければ雲海が現れ幻想的な景色に包まれることも。ラピュタの道自体を車で走行することもできるが、元々農道の為、道幅が狭く車がすれ違うことが困難な場所もあり大変危険、天候によっては地盤が緩んで通行止めになることも多々あるので、ラピュタの道は眺めて楽しむことがおすすめだ。
