賀茂神社とは
上賀茂神社と下鴨神社、どちらも賀茂一族の氏神様を祀る神社で、総称され賀茂神社と呼ばれる。ともに世界文化遺産に登録されており、京都最古の神社。古代より信仰があったとされ、上賀茂神社は678年に創建されている。
上賀茂神社
境内には立石(たていし)と呼ばれる、神様の降臨した山を模した、円錐形に砂を盛ったモニュメントが見られる。また、縁結びの神様としても知られ、源氏物語の紫式部が何度も参拝したと知られる片岡社(かたおかのやしろ)は縁結びのご利益があると人気。毎年5月15日に行われる京都三大祭の「葵祭(あおいまつり)」では、約5時間かけて、京都御所から下鴨神社を経由し、上賀茂神社までを平安貴族の様子そのままに再現した人々総勢500名以上や馬が行列を成す。葵祭の起源は545年で、天下太平、五穀豊穣の御利益があるとされ、毎年行われている。
下鴨神社
恋愛成就の神様として知られる「相生社(あいおいのやしろ)」には、連理の賢木(れんりのさかき)と呼ばれるご神木が立っている。2本の木が途中から結ばれて1本になっている不思議な木で、縁結びの神様の力で結ばれたと伝えられる。また、「大炊殿(おおいどの)」という神様のために調理した台所を拝観できる。境内には樹齢200年~600年の木が植わる「糺の森(たたずのもり)」が広がる。境内にある摂社「河合神社」は美麗の神様として知られ、顔が描かれた鏡絵馬を自分に見立てて、化粧道具で化粧をして裏面に願いを書くとご利益があるとされる。