京都最古の祭り
葵祭は祇園祭、時代祭と並ぶ京都三大祭の一つ。京都最古の祭りで総勢500名以上の平安貴族の姿をした風雅な行列が京都御所から下鴨神社を経て、上賀茂神社までの約8キロの距離を移動する。祭りの起源は約1400年前に五穀豊穣を願って祭礼が行われた事が始まりで毎年5月15日に行われる。1400年の間、国家的な行事として行われており、数少ない王朝風俗の伝統が残されている貴重な祭り。衣装や御所車、牛馬にいたるまで全て葵の葉で装飾されることから葵祭と呼ばれる。天皇の使い勅使が下鴨、上賀茂両神社で天皇の祝詞を読み上げお供えを届けるのが目的。
平安絵巻さながらの行列
この祭の見どころは路頭の儀(行列)で、平安時代の警察官にあたる検非違使志、御祭文を奉持している内蔵使、行列中の最高位である勅使の乗る車牛車、重さ30キロもある豪華な十二単衣を身に着けた斎王代など、平安貴族そのままの姿で総勢500名と牛馬が風雅な王朝行列をつくる。社頭の儀は、行列が下鴨・上賀茂両社に到着した際、勅使が御祭文を奏上し、御幣物を奉納した後に、神馬の牽き回し、舞人による「東遊」の舞の奉納が行われる。斎王代は元々、未婚の内親王だが、現在は茶道の三千家から推薦された未婚の京都市民女性から選ばれ、地元では毎年誰が選ばれるのかと華やかな話題となる。出発地点の京都御所、もしくは下鴨神社、上賀茂神社では無料の観覧席も設けられている。