池泉回遊式庭園で四季を感じる
京都御苑の東側に位置する仙洞御所は、退位した天皇の住まいがあった場所である。仙洞は仙人を意味し、仙洞御所は仙人の住処という意味を持つ。仙人とは中国で理想とする人物像を指し、退位した天皇たちの住居を美化して名づけられたものだという。京都御所の南東にあり、中には広大な池を中心とした池泉回遊式庭園がある。この池泉回遊式庭園「南池」が、この仙洞御所の見所だ。南池のくぐり戸を通った先には北池が広がり、そこをつなぐ堀にかかるのが紅葉橋。地味な雰囲気をかもしだす北池にくらべ、華やかな雰囲気のある南池。出島や八つ橋など、庭園には様々な工夫がされており、春には花々、夏は新緑、秋には紅葉とそれぞれに美しい景色を作り出す。特に、紫色の藤の花が八つ橋にかかる様子は美しい。
仙洞御所の見学申し込み方法
参観するには郵送、窓口受付、インターネットのいずれかによる事前申込または当日申込をする必要がある。インターネットの場合、宮内庁のホームページから申し込みが出来る。場所選択で、仙洞御所を選択し、参観日希望月を選ぶと、参観可能な日、時間を選択できる。年齢(18歳以上)や人数(4名まで)の制限などもあるため、事前に確認し、早めに申し込んでおくと安全。