京都御所を参観する
日本の中心地が京都であった鎌倉時代から明治時代にかけ、歴代の天皇は京都御所に住んでいた。その当時の建物は火災などで再建されているが、現在は国有財産として保存されている。京都御所は約11万平方メートルという広大な敷地面積があり、南側に正殿であった紫宸殿をはじめ、清涼殿などの儀式や政務に使用された建物がある。北側に、小御所などの天皇の日常生活で使用された建物が並んでいる。小御所の前には大きな池を中心とした日本庭園があり、当時の優雅な生活が垣間見える。京都御所の参観は2016年より申込手続き不要の通年公開となり、年間を通して無料で入場することができる(公開休止日あり)。入場時には手荷物検査があり、スーツケースなどの大型荷物や危険物の持ち込みは禁止されている。
京都御所は桜の名所
京都御所は桜の名所としても知られている。正殿の紫宸殿前に植えられた1本の桜の木「左近の桜」をはじめ、御所の周りにある京都御苑には枝垂桜ややま桜など約1100本の桜の木が植えられている。桜が満開であることが多い春は、桃の花も見ることができる。真っ赤な桃の花もまた美しく圧巻。広大な敷地の中を咲き乱れる桜や桃の花を見ながらゆっくりと散策してみては。