春は桜、秋は紅葉、豊かな自然美を堪能
哲学の道は若王子神社から法然院を過ぎ、銀閣寺へと続く疎水に沿った小道。哲学者・西田幾多郎がこの道を、思索にふけりながら散策したことが、名前の由来だ。約1.5㎞の道沿いには約450本の桜が植えられ、桜の名所としても有名。関雪桜と呼ばれる疎水両岸の桜が、まるでトンネルのように咲き誇る。他の季節も、また美しい。夏はホタル、秋は紅葉と、四季折々の自然を楽しむことができる。
景色はもちろん、癒しのカフェや甘味処もいっぱい!
南禅寺から銀閣寺(または逆)へと向かう京都観光の王道ルートの途中に、哲学の道はある。南禅寺から銀閣寺までは約3km。まっすぐ向かえば、徒歩約30分だ。しかしこの道には、ふらっと立ち寄おりたくなるカフェや甘味処がいくつも点在。美しい景色を愛でながら味わうコーヒーは、この上ない贅沢だ。銀閣寺近くにある弥勒院にあるお地蔵さんもお見逃しなく。このお地蔵さんは幸せ地蔵尊と呼ばれ、子どもを抱いているのが特徴。幸せを願う多くの人で賑わっている。
珍しい仏像に会いに、ちょっと寄り道してみよう
哲学の道からは少し脇にそれるが、京都市内でも穴場といわれる寺院へも立ち寄りたい。「くろ谷さん」の名で親しまれる浄土宗大本山、くろ谷金戒光明寺だ。この寺院は、新選組発祥の地としても知られている。ここでは、ちょっと風変わりな仏像に出会える。五劫思惟の阿弥陀仏は、通常の阿弥陀仏と違い、まるでアフロのような大きな髪型が特徴。長い時間思惟をこらし修行した結果、髪の毛が伸びてこの姿になったとか。全国でも16体ほどしかない、珍しい仏像だ。哲学の道まできたら、ぜひ拝んでみたいたい。