300本の桜が咲き乱れる花の名所
平安神宮は平安遷都1100年を記念し、1895年に建てられた美しい朱塗りが特徴的な神社だ。社殿は桓武天皇が開いた当時の平安京の正庁・朝堂院が8分の5の規模で再現されたものである。神苑は約3万平方メートルの回遊式庭園で、東、中、西、南の4苑にわかれ、四季折々の花を楽しむことができ、国の名勝にも指定されている。特に桜の名所として有名で、4月上旬~中旬ごろには、150本もの枝垂桜や様々な種類の桜が合わせて約300本が咲き乱れる。特に、東神苑では周囲の景色と檜皮葺屋根の美しい尚美館が池に映り込み、息をのむ美しさ。満開時期の4日間のみ、「紅しだれコンサート」が行われ、雅楽などのコンサートを楽しみながらライトアップした夜桜を楽しめる。
時代祭の最終到着地
毎年10月22日には京都三大祭の一つとして知られる「時代祭」が行われる。京都の歴史の動く時代絵巻のような行列を見ることができる見応えのある祭りだ。行列は京都御所からスタートし、最終到着地が平安神宮だ。行列は明治維新から始まり、次いで江戸から延暦まで8つの時代を、牛や馬を含む総勢約2000名で構成され、約2kmもの長さで約3時間にもなる。一番の見どころは忠実に再現された衣装だ。履物から持ち物、髪型まで各専門家の時代考証に基づいて再現されている。紅しだれコンサートや時代祭の日程は公式サイトで確認が必要。