青不動明王をイメージした青い光の庭園や竹林のライトアップ
850年前に創建された天台宗の寺院。江戸時代には皇居炎上の際に仮御所とされ、多くの住職は皇族男子であったなど天皇との縁が深いお寺。門前にある樹齢800年の天然記念物の楠木は聖人親鸞が手植したと伝えられる。「華頂殿(かちょうでん)」では三十六歌仙額絵(さんじゅうろっかせんがくえ)の平安時代の和歌が飾られ、60面もの蓮の襖絵も見ることができる。華頂殿からは霧島つつじが一面に植えられている「霧島の庭」と龍心池(りゅうしんち)を中心にした「池泉回遊式庭園」の二つの趣の異なる庭園を望むことができ、畳の間ではゆっくりとお抹茶を頂きながら絶景を楽しめる。天皇の仮御所として住まいにしていた「小御所(こごしょ)」にも江戸時代の襖絵が飾られる。小御所の渡り廊下にある巨大な自然石の手水鉢は豊臣秀吉より贈られた「一文字手水鉢」。奥に続く「本堂」には「熾盛光如来曼荼羅(しじょうこうにょらいまんだら)」が安置されており、境内で一番大きな建物「宸殿(しんでん)」には復元模写された青不動明王が祀られる。宸殿横には天皇の正式な玄関「大玄関」があり、天皇が利用された輿が展示されている。建物を見学した後は池泉回遊式庭園をゆっくりと歩いて楽しめる。また、春と秋には夜間拝観が実施され、青不動明王をイメージした青色LEDを使用した青い光の庭園や竹林のライトアップなどを鑑賞できる。また、シャトルバスで飛地境内の将軍塚に行くことができ、展望台からの京都市内の眺望がすばらしい。