祇園祭を執り行う、由緒正しき神社
平安遷都の約150年前、656年に創祀された古社。「祇園さん」の呼び名で愛される神社で、花街から歩いて参拝できる。守護神は、素戔嗚尊(スサノオ)、櫛稲田姫命(クシイナダヒメ)・八柱御子神(ヤハシラノミコガミ)。都の発展とともに日本各地から広く崇敬を集め、現在も約3千の分社が日本各地にあるという。毎年7月1日からほぼ1ヶ月かけて行なわれる京都を代表する夏の大祭・祇園祭は、八坂神社の祭礼。869年の疫病流行の際に始まったとされている。祇園祭の期間中、八坂神社の氏子はキュウリを口にしてはいけないという習わしがある。理由はキュウリの切り口が八坂神社のご神紋と似ていて、恐れ多いからだという。
正しい参拝方法で、ご利益にあやかろう
祇園から向かうと、朱塗りの美しい西楼門が現れる。多くの観光客がこの門から入ろうとするが、実は表玄関ではない。西楼門を正面にして右手の坂を少し登ると、石造りの鳥居が目の前に。この先にある南楼門が正門となる。参道を進み手水舎で身を清めたら、本殿でお参りを。厄除けや健康、商売繁盛などをお祈りしたら、本殿近くにある大国主社への参拝もお忘れなく。この社は縁結びのご利益があることで知られている。
美のパワースポットで、出世力も手に入れよう!
お帰りは西楼門から。その前に、本殿右手にある美御前社へのお参りをしよう。祇園の舞妓や芸妓も訪れる、知る人ぞ知る美の神だ。本殿東にある祇園の涌き水・祇園神水を飲んでから参拝すると、美人になると言われている。美御前社の前には、肌の健康を守るとされる美容水が。顔に2、3滴ふりかけて、お祈りしよう。八坂神社の氏子である舞妓には、特別な出世パワーがあるとか。この2つの水に、その秘密が隠されているのかもしれない。