自分だけのオリジナル露天風呂
和歌山県にある世界遺産、熊野本宮のほど近くにある川湯温泉では、一見変わった露天風呂が楽しめる。それは、熊野川の支流である大塔川の川原にある。スコップで川原を掘っていくと温泉が湧きだし、即席の自分オリジナルの露天風呂が出来上がるのだ。湧き出ている温泉の温度は70度を超えるが、川の水と混ざり合いちょうどよい塩梅に。木々に囲まれ、流れる川を眺めながら、昼間は青空の下、夜は星空に見守られながらダイナミックな露天風呂を満喫できる。
冬限定で現れる巨大露天風呂、仙人風呂
川遊びをしながら冷えたからだを温泉で温めることのできる川湯温泉。しかし、冬になると仙人風呂に大変身。冬の寒空の中で入る温泉はまた格別だ。仙人風呂は、冬季限定で現れる巨大露天風呂だ。土木工事で川をせきどめ、長さ50mほどの露天風呂として開放される。混浴で水着での入浴も可能。天候に左右されやすく、雨などの影響で流失してしまうことも少なくない、貴重な露天風呂だ。冬の冷たい風が逆に心地よく感じる、冬季の露天風呂。自然の中に出現する広大な露天風呂で、ぜひ贅沢な時間を過ごしてみては。仙人風呂が開放されている期間中の毎週土曜日は、湯けむり灯篭が開催される。真っ暗な夜、もくもくと白い湯気が上がるなか、灯篭の光が幻想的に浮かび上がる。昼間とは違う、夜の温泉もまたおすすめだ。
川湯温泉大衆浴場
混浴はどうも苦手・・・そんな人でも川湯温泉は楽しめる。大塔川のほとりにある川湯温泉大衆浴場では、川底で湧き出ている温泉を利用している温泉場。川湯温泉街の中心にあり、川原で遊んだあとにも気軽に利用できる。