金沢観光のシンボルの文化財を楽しむ
尾山神社は1873年に創建された。境内には馬に乗った武将の銅像が飾られているが、この人が主祭神の前田利家である。尾山神社には池泉回遊式庭園があり、池を中心に庭園がつくられている。静かで緑の豊かなこの神苑は県指定の名勝として登録されている。心休まる庭園として人気も高い。また、龍や雲の彫られた格式高い東神門は国の登録有形文化財である。 そして何と言っても尾山神社は和漢洋の3様式が取り組まれている神門で有名。この神門は明治時代(1875年)に造られたもの。1階はレンガで造られた3連アーチになっており、2階・3階部分が木造となっており、屋根のカーブなど洋式の建物にも中国風の建築模様が見られる珍しい建造物である。もともとは尾山神社の正門であり、灯台の役割も果たしていたといわれている。最上階にはギヤマンがほどこされ、夜にはあかりが灯される。幻想的なその景色は金沢のシンボルとしても知られ、ほとんどの金沢観光客が訪れる場所だ。ちなみにこの神門には避雷針が設置されているが、これは日本最古の避雷針でもある。なお金沢で最も有名な観光地、兼六園(日本三名園のひとつ)からも近いので、是非合わせてチェックしておきたい。
尾山神社の祭事
尾山神社では1年を通して祭事が行われている。元旦には初詣で参拝客でにぎわうが、それ以外にも2月の節分祭、6月の百万石まつり祈願祭、城下町である金沢の時代絵巻がくりひろげられる百万石行列、7月の福寿祭などそれぞれの季節や節目に祭事が行われている。旅行の際にはHPなどで確認してみても良いだろう。