江戸時代にタイムスリップしたかのような街並み
江戸時代、金沢は江戸、大阪に次ぐ第三の大都市とも言われ、長町には中・下級の武士が暮らしていた街並みが残り、当時の風情を感じられる。石畳の細い路地の両脇には土塀がつづき、江戸時代にタイムスリップしたかのような街並みだ。金沢には全長150mの用水路が流れ、長町には金沢で最も古い歴史をもつ大野庄用水があり、用水沿いに当時のままの姿を残す武家屋敷が並ぶ。足軽(農民と武士の間の階級の歩兵)の屋敷を移築した「金沢市足軽資料館」は無料で見学でき、生活用具が展示されており質素な暮らしぶりをうかがえる。石畳の路地には武家屋敷が並ぶ。その一つが旧加賀藩士 高田家跡で無料公開されている。中級以上の武士だけが構えることが許された長屋門が復元されており、敷地内には大野庄用水を引き込んだ見事な池泉回遊式庭園がある。「長町武家屋敷休憩館」にはボランティアガイドが常駐していて見どころや歴史などを教えてくれ、休憩所やトイレも利用可能。
長町最大のみどころ
長町最大のみどころは「武家屋敷跡野村家」だ。桐張りの床に檜のふすまなど豪華絢爛な造りで、落石や曲水、雪見灯篭、さくら御影石の大架け橋などを配した庭園は見事で、米国の庭園専門誌の日本庭園ランキングで3位に選ばれたほどだ。2階には茶室があり、お抹茶を飲みながら庭園を眺めることもできる。 長町武家屋敷跡の東側は金沢市中心部の繁華街、香林坊だ。長町は食事処が少ないため、香林坊へ移動して食事を楽しむのもお勧めだ。