太古の森が広がる世界遺産の島・屋久島
世界自然遺産の島・屋久島。屋久島のシンボルである樹齢7200年の「縄文杉」をはじめ、豊かな美しい自然が残されており、島の面積の約21%にあたる107.47k㎡が世界自然遺産に登録されている。周囲約130kmのほぼ円形の島で、九州最高峰の宮之浦岳(1935m)をはじめ、島のほとんどは1,000m~1,900m級の山々が連なっており、洋上のアルプスとも呼ばれる。屋久島へは、鹿児島空港から飛行機で35分、または鹿児島港から高速船で2時間。
屋久杉とは樹齢1000年以上の杉だけの呼び名
気候は亜熱帯から亜寒帯までが含まれ、九州から北海道の気候が一つの島で見られる。島の90%を占める神秘的な森や、特異な生態系に1500種、日本の植物種の7割以上の植物種がみられ、屋久島にしか生息しない固有種は40種、屋久島を南限とする植物が140種、北限とする植物が20種も見られる。日本での杉の南限が屋久島であり、通常は樹齢300年が一般的だが、年間4000mm~10000mmの雨量から、屋久島では2000年~3000年の長寿の杉が多く見られ、樹齢1000年以上の杉だけを屋久杉と呼ばれる。
1日かけて樹齢7200年の縄文杉観光へ
屋久島の一番人気の観光スポットは世界最古ともいわれる樹齢7200年、樹高30m、根廻43mの「縄文杉」。荒川登山口から片道徒歩4~5時間を要し、約7kmのトロッコ道を歩き、約3kmの登山道を登る本格登山装備が必要なコース。 途中、縄文杉の他に、樹齢3000年で内部が大きな空洞になっていて中から見上げるとハート型に見えるウィルソン株や、大王杉、夫婦杉などの屋久杉が見られる。また、屋久杉の原生林容易に鑑賞できる「白谷雲水峡」や子供連れでもトレッキングが楽しめる「ヤクスギランド」も人気がある。