ミシュラン・グリーン・ガイドで三ツ星の城主の庭園
江戸時代に讃岐高松藩(さぬきたかまつはん)の歴代藩主により100年の歳月をかけて完成し、下屋敷として利用されていた場所。現在は国の特別名勝に指定され、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」でも三ツ星に格付けされている見応えのある回遊式庭園。紫雲山(しうんざん)を借景に6つの池と13の築山を巧みに配した75万㎡もの広大な名園は“一歩一景”といわれ、日本画のような美しさ。春は梅や桜、夏は菖蒲に蓮、秋は楓、冬は椿と四季折々の花が咲き誇り、緑と石と水の調和が美しい。
江戸時代に建てられた茶室でのお茶から舟遊びまでさまざまな楽しみが充実
園内には様々な施設も充実。「讃岐民芸館(さぬきみんげいかん)」は新民芸館、家具館、瓦館、古民芸館の4館あり焼物、木工品、漆器など生活に密着した民具が約1,000点展示されている。「商工奨励館(しょうこうしょうれいかん)」では香川県の伝統工芸品が展示販売され、週末には工芸品の製作実演も行われる。園内最大の建物「掬月亭(きくげつてい)」は江戸時代に建てられた茶室で、抹茶や煎茶と和菓子を頂きながらゆったりと南湖を望むことができる。「偃月橋(えんげつきょう)」は園内15橋のうち最も大きな橋で、弓張り月(半月)が湖面に映る姿が美しく、色鮮やかな錦鯉の姿も見られる。園内では鯉のエサが販売されているので、鯉にエサを上げながら散策するのも楽しい。また、7,900㎡ある南湖をゆっくりと1周できる舟遊びも体験でき、船頭さんの手漕ぎの和船から眺める庭園の景色は格別。毎月第4日曜日の10:30よりには掬月亭にて箏(こと)の演奏も披露される。