高さ日本一の石垣がある名城
標高約66mの亀山に築かれた平山城で別名亀山城と呼ばれており、山上を高石垣で巡らせた「石の城」とも呼ばれる石垣の名城。石垣は高さ60メートルと日本一の高さを誇る。その石垣の高さ、美しさから「日本の100名城」にも選ばれている。1597年に讃岐国領主の生駒氏が高松城を本城とし、亀山に支城として築いたもので、400年の歴史を誇る。
日本一小さな現存木造天守
天守は四国内で最も古く、江戸時代の1660年に完成した三層三階の現存木造天守。建物の高さは約15mで、唐破風や千鳥破風を施して漆喰が塗られており、日本一小さな現存木造天守でもある。天守には丸亀城の歴史や歴代の城主の肖像画などが展示されている。天守のほかに大手一の門・大手二の門・御殿表門・番所・長屋が現存しており、そのうち天守・大手一の門・大手二の門は国の重要文化財に指定されている。
丸亀城の見どころ
「大手一の門」は大手の正門らしい威厳と風格を備えており、出陣に際し武者を一堂に集めた桝形は他には見られないほど大きなもので、非常に特徴的。藩士が太鼓を打ち、刻を知らせていたことから”太鼓門”とも呼ばれている。現在も毎日正午に打ち鳴らされ、時太鼓に合わせて、内部も一般公開しており、昔の太鼓や城を防御するための石落としの仕掛けなどが見学できる。内堀から天守へ4層に重ねられた「石垣」は、高さ60mの日本一で20m以上の城壁が続き、扇の勾配が美しい曲線が特徴的。三の丸広場の「月見櫓跡」からは土器川と飯野山の美しい眺めが広がる。二の丸には「日本一深い井戸」があり、抜け穴伝説のある井戸と言われている。