千波湖をぐるっと囲む市民のオアシス
千波湖は水戸市のほぼ中心にあり、日本3名園の1つ「偕楽園」からは湖が一望できる。湖および遊歩道は「偕楽園公園」の一部でもあり、都市公園としてはニューヨーク市のセントラルパークに次ぐ世界第2位の広さ。湖には多くの水鳥が飛来し、桜並木の遊歩道でウォーキングやジョギングを楽しむ人の憩いの場となっている。ボートやサイクリングの貸出しも行っており、家族連れに人気だ。
毎年恒例、春の花と夏の花火
毎年、偕楽園の梅の花が見ごろを終えると千波湖を囲む750本の桜が薄いピンク色のつぼみを見せ始める。花は早春から晩春にかけて偕楽園の梅の丘から千波湖の水辺の桜へと見どころが移り変わる。湖面に張り出した枝が水面に映り、一面がピンク色に。夏の風物詩「千波湖花火大会」は水戸で130年続く伝統的な花火大会。毎年8月第1週の金曜から日曜にかけて開催される「水戸黄門まつり」の前夜祭として金曜の夜に開催される。湖面に舟を浮かべ、そこから打ち上げられる花火は風情があり、花火より近くで見ることができるので迫力満点だ。
美術館やおしゃれなカフェが建ち並ぶ
千波湖のまわりには美術館やカフェ、レストランなど個性的で楽しいお店が多いので散策を楽しんだあとはぜひ立ち寄りたい。ガラス張りの開放感あふれる「好文cafe」は芝生張りの屋上で目の前には千波湖、その向こうに水戸市街をのぞむロケーションが魅力。茨城県近代美術館内にはフランス料理「プティ・ポワル」やミュージアムショップ「みえる」など個性が光るお店がそろう。