広島市内から好アクセスで自然と一緒に楽しめるダム
市内から車で1時間ほどの好アクセス。高さ156mでアーチ型ダムとしては国内2番目の高さだ。2002年に完成と国内のダムとしては比較的新しい。大迫力の放水が見られる見学施設のほか、美しい景観のダム湖や温泉施設、周辺の観光スポットとタイアップしたイベントなども興味深い。
大迫力の放流が間近で見られる充実の見学施設
ダムの放流は4月中旬~5月下旬にかけて、平日は1日1回、休日は2回行われる。見学トンネルは温井ダム管理所の地下120mにありエレベーターで下りていく。通路の途中にはダム建設の歴史や周辺に生息する動植物が紹介されている。ダムの底の岩盤に手を触れることができる場所があり、ゆっくり見学しながら歩きたい。6月上旬に開催される「加計吉水園一般公開」では、広島県名勝の庭園・吉水園の一般公開に合わせてシーズン最後の放流がある。吉水園は毎年春と秋の2回、それぞれ4日間しか公開されない日本庭園で、多くの人が訪れる。
ベストシーズンは紅葉と共に楽しめる「龍姫湖まつり」開催のころ
ダムによって形成された人造湖「龍姫湖」は「ダム湖100選」にも選ばれた広島県の主要観光地。周囲の自然に溶け込み、春の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色など季節ごとに美しい景観を見せる。特に紅葉の時期は10月に開催される「龍姫湖まつり」と合わせて最もにぎわう季節。通常この時期には行わないダムの放流も特別行われる。広場には屋台村ができお祭りの時だけ登場する「蒸気まんじゅう」など地元グルメが堪能できる。