宮島の伝統文化が体験できる施設
宮島桟橋から100mの距離にある宮島伝統産業会館みやじまん工房。宮島ならではの名産品の手づくり体験ができる施設だ。1Fは宮島細工などの伝統工芸品の展示・販売、2Fはもみじ饅頭の手焼き体験、3Fは杓子作りと宮島彫りの体験コーナーとなっている。各体験の所要時間は約1時間。予約が必要なため到着後は最初に予約をとってからの観光がおすすめ。
国指定の伝統工芸品「木工細工」
日本一の生産量をほこる「杓子」は宮島が発祥の地。1790年頃に宮島在住の僧侶が発案したのがきっかけで、材質と技術の高さに加え、臭気がなく飯粒がつきにくいと言われている。160年以上にわたって受け継がれているのは「ロクロ細工」。木製品の良さは軽くて割れにくく、熱くならないこと。素朴で美しい木の器に自然の優しさを感じる。繊細な彫刻が目をひく「宮島彫り」は木地の持ち味を生かしながら浮かし彫りや立体彫りを駆使するすばらしい彫刻。世界遺産の宮島風景を彫刻したものが人気だ。
自分で作る宮島のお土産
プロのスタッフが丁寧に指導してくれる「もみじ饅頭手焼き体験」。手焼き用器具でもみじ饅頭を焼き、フィルムで包装するところまでできる。チョコとあんこの2種類を作ることができる。「杓子作り体験」では荒削りの杓子をペーパーで磨き、仕上げに焼き印を押す。鳥居や桜、もみじなどの図柄の焼き印があり“宮島”の文字とともに自由にデザインすることができる。丸盆への彫刻、色付けを行う「宮島彫り体験」は時間を忘れるほど夢中になるだろう。