国の登録有形文化財となっている建物
宮島桟橋から徒歩20分。厳島神社出口から宮島水族館方面へ歩くと見える昔ながらの建物が宮島歴史民俗資料館だ。2つの民家と4つの展示館から構成されており、宮島の成り立ち、厳島神社の構造建築の解説ビデオ、平家の栄枯盛衰、厳島合戦の歴史など宮島のルーツに興味がわく資料館となっている。手入れの行き届いた中庭は建物に囲まれるように配置され、見学の合間に眺めることができるのも嬉しい。
厳島神社の歴史や庶民の生活風景など充実の展示
宮島の民家は間口が狭く奥行きが深い「町家造り」と呼ばれるもの。神の島宮島では神棚がまつられているのが特徴で昔ながらの町屋建築を見学することができる。1800年代前半の建物「旧江上家」の1部は国の登録有形文化財となっており、母屋の座敷から眺める庭園もまた素晴らしい。1番の見どころは「厳島神社と平清盛」フロア。平清盛の歴史や厳島神社が世界文化遺産となるまでの映像資料など6つのゾーンに分けて展示されており、京都の六波羅密の重要文化財「平清盛坐像」の複製や妻の「二位尼像」など見ごたえ十分だ。ほかにも弥山霊火堂からおろした「消えずの火」の大釜や島めぐり行事を描いた「七浦屏風」など興味深い展示も多い。
厳島神社の周辺観光に最適
世界遺産、厳島神社は干潮時と満潮時で全く異なる景観を見せるところが魅力。その間約6時間にできる周辺観光としてもおすすめ。近隣の厳島神社宝物館と合わせて見学すればより宮島について理解でき、充実した観光となるだろう。