干潮時と満潮時でまったく変わる姿
厳島神社は平安時代の寝殿造りで、瀬戸内海を池に見立てたユニークな建築だ。満潮時には神殿や回廊が水面に浮かびあがり、干潮時と満潮時でまったく姿を変える、自然美と人工美とを調和させた見事な朱塗りの社殿。島全体がご神体と考えられ、前面には瀬戸内海、背後には神が降臨する弥山が位置し、山や海や自然現象を敬い、自然に神をみる日本古来の神道の信仰をそのまま形に見ることができ、世界文化遺産に登録されている。JR宮島口からフェリーで10分、宮島桟橋口へ。ここから厳島神社へはお土産屋や食事処が立ち並ぶ表参道商店街を抜けて徒歩15分。途中、世界最大の大杓子が展示されていたり、広島名物の焼き牡蠣やもみじ饅頭の食べ歩きがおすすめだ。厳島神社では高さ16m重量60tの大鳥居や、長さ275mの回廊、繊細かつ華麗な本殿など見どころたっぷりです。
瀬戸内海のパノラマビューを楽しむ弥山へ
ぜひ足を延ばしたいのが弥山。厳島神社からは徒歩15分でロープウェー乗り場「紅葉谷駅」へ到着。乗り場までに抜ける紅葉谷公園は春は桜、夏は新緑、秋は紅葉が楽しめ、特に11月には約200本のモミジが鮮やかに色づき圧巻だ。ロープウェーで瀬戸内海の絶景や原始林の眺めの空中散歩を楽しみながら、終点の「獅子岩駅」へ。そこからは徒歩で「獅子岩展望台」や、霊火堂で1200年間燃え続けているという「消えずの火」を見た後、巨岩「くぐり岩」を通り抜け、一番の見どころ山頂にある「弥山展望台」から瀬戸内海に点在する島々のパノラマビューが楽しめる。お帰りは宮島の夕陽スポット御笠浜がおすすめ。夕陽に照らされた海に浮かぶ大鳥居がとても幻想的だ。