車窓に広がるのどかな風景や、沿線の小さな町々をのんびり味わおう
明智鉄道は中央本線JR恵那駅から明智駅を結ぶローカル線。25.1kmの道のりを約50分かけてゆっくりと走る。田園風景や四季折々の花や木々など、車窓の先にはのどかな景色が一面に。都会では味わえない鉄道旅が満喫できるとあって、観光客にも人気だ。沿線には、小規模ながら味わい深い町々が点在。飯羽間駅では日本一に選ばれた農村風景が広がり、岩村駅では駅から岩村城址まで続く古い街並みが散策できる。次の花白温泉駅では、駅前でラジウム温泉が楽しめ、山岡駅では日本一の生産量を誇る細寒天を使った名物グルメがずらり。そして終点明智駅は、駅舎をぬけるとそこは「日本大正村」の表玄関。大正モダン漂うレトロな街並みが、旅情を高めてくれる。
一度は乗ってみたい、季節の郷土料理を味わう特別列車
明知鉄道で人気があるのが、食堂車を連結した急行列車「大正ロマン号」。月曜日以外(祝日は除く)に運行されており、乗車には事前の予約が必要だ。食堂車では春は山菜弁当、夏には鮎料理、秋にはきのこ、冬にはしし鍋など、地元で捕れた旬の食材を使った料理をラインナップ。中でも5月~9月にかけて実施される「寒天列車」では、日本一の生産量を誇る山岡町名物の細寒天をアレンジした懐石料理を味わうことができる。また、4月~11月の毎月第2土曜日には、「チャリンコ列車」を運行。自転車ごと乗り込んで、沿線の各所をサイクリングすることができる。