広大な敷地に明治時代の建物がずらり!
文明開化の象徴である明治時代の建造物をそのまま残す、野外博物館。最初に移築・保存したのは15棟のみだったが、現在は蒸気機関車など動態保存された車両や橋梁を含めた67棟とスケールアップ。そのうち10の国の重要文化財などが含まれている、100万平方メートルを超える広大な村内は、1丁目から5丁目まで区分け。各町内に貴重な建物がたち並び、明治時代にタイムトリップしたかのような気分が味わえる。
無料のガイドツアーを活用すれば、楽しさが倍増!
村内の散策も楽しいが、無料のボランティアガイドが充実しているのも明治村の魅力。中でも見どころが多い1丁目の「西郷從道邸」、2丁目の「東松家住宅」、3丁目の「 西園寺公望別邸・坐漁荘」と「芝川又右衛門邸」、4丁目の「呉服座」、5丁目「高田小熊写真館」では、無料の建物ガイドが在中。普段は非公開である建物の内部が、時間限定で見学することができる。ほかにも、各町内を少人数で案内する「町名別ガイド」や、世界的に有名なアメリカ人建築家フランク・ロイド・ライトが設計した傑作「帝国ホテル中央玄関」の内部を解説する「帝国ホテルガイド」など、ガイドツアーが充実。短時間で効率的に、建物やその時代背景を学ぶことができるとあって人気だ。
お腹がすいたら、明治時代発祥の洋食メニューに舌つづみ
長らく鎖国状態であった日本が、海外に門戸を開いた明治時代。建物や衣装はもちろん、食文化にも大きな変化があった。明治村ではオムライスやコロッケなどが揃う洋食店をはじめ、日本初のカクテル「デンキブラン」が楽しめるバーなど、明治時代に一世風靡したグルメが楽しめる。中でも人気は、文明開化の象徴とも言える牛鍋の専門店「牛鍋 大井牛肉店」だ。牛鍋とは、現在で言えばすき焼きのようなメニュー。高級和牛と季節の野菜がたっぷりの牛鍋が堪能できる。当時の西洋文化を取り入れたモダンな店内も、みどころ満載。席数があまりないため、事前に予約するのがおすすめだ。