名古屋のシンボルである名古屋城
名古屋城の中心、天守閣は1959年に再建。周辺の城跡は名城公園となっていた。現在は本丸御殿の復元が続く。工事費用の3分の1、約50億は市民からの寄付金。地元の人の熱い思いが名古屋城復活へつながった。 天守閣とともに名古屋城の最重要部が、本丸御殿。その一部、玄関と表書院(建物の表側にある書院つくりのたてもの)が一般公開されている。玄関は虎の間と呼ばれ、訪問者が控える場でもある正式な入り口。ふすまや壁には勇しさをあらわす虎や豹が描かれている。表書院は大名と家来が合う場所として使用された。部屋は花鳥画で描かれ、味わい深い雰囲気が漂っている。大名とその身内の対面、宴会の場として使用されたのが、対面所。初代大名の結婚式が行われたともいわれている。年中行事の様子が描かれている風俗図が有名だ。
復元が進む名古屋城
上洛殿は天下統一後に増築された建物。将軍の部屋として豪華な彫刻・金具で飾られ、本丸御殿の中でも最も豪華な場所。そのほかお風呂場となる御湯殿書院や家康の宿舎ともいわれる黒木書院などがあり、現在復元予定。そのほか、名勝とよばれるすぐれた風景の二の丸庭園の保存整備、名古屋城周辺の新たな交流の場、金シャチ横丁など市民と一体となって再構築に力を入れている。完成後は中部圏の歴史・文化の一大拠点となる。