様々な恵みをもたらす貴重な森
只見町にある広大なブナの原生林は、きのこや山菜などの山林資源をはじめ、洪水調整、動植物の生態系維持など様々な役割を果たす貴重な自然の恵みだ。周囲の森約470ヘクタールは、保護林「郷土の森」として指定され、地域の人々によって大切に守られてきたからこその自然が今も保たれている。その森を行くトレッキングコースは「恵みの森」と「癒しの森」2つ。癒しの森は、ブナ林を気軽にトレッキングできるコース。恵みの森は、初心者でも気軽に沢歩き、森歩きが楽しめるコース。長靴を履いて沢の中を進む爽快感溢れるコースで、ブナの森の自然を間近に感じながら散策できるのが特徴だ。
癒しの森を散策
恵みの森には、約4キロに渡る1枚岩の大沢滝を中心に、4つの滝がある。散策途中では、入り口付近にある本沢「布沢川」に流れ込む大滝、4段に連なった岩を流れ落ちる下滝をはじめ、中滝、魚止滝を見ることが出来る。ブナの木々に囲まれながら、滝の周辺を歩くと心も体も癒されていくことを感じる。見所は他にもある。まるで双子のように寄り添う2本のブナの木「双子ブナの巨木」をはじめ、世界的にもめずらしい畦畔林や、貴重なきのこなどをいたるところで見ることが出来る。有料だが、ガイドをつけて森についてもっと詳しく学びながらのトレッキングも可能だ。また、「森林の分校ふざわ」では、宿泊して様々な体験学習をしたり、郷土料理を楽しむことが出来る。豊かなブナの森の中で、家族みんなで学びながら自然について学ぶのも恵の森のもうひとつの楽しみ方だ。