世界屈指のブナの原生林
白神山地の約4倍という広大な面積を誇る只見のブナの原生林。只見駅から約30分ほど歩くと、只見のブナとや川、その周辺に生きる動植物をテーマにした展示された、ただみ・ブナと川のミュージアムのある「只見ブナセンター」がある。只見は、世界屈指のブナの原生林を保全する地域として有名で、特に幹の周りが3mを超える巨木の多いことでも知られている。普通ならば折れて枯れてしまうブナの木がここまでに成長し、素晴らしい自然が今も保全されている、世界的にも大変貴重なこのブナの原生林だ。
初心者にもおすすめのコース
ブナの原生林には、トレッキングコースが2つ用意されている。ひとつは、長さ4mの一枚岩の大沢滝を行く「恵みの森」。そして、初心者でも歩きやすい平坦な道を進むのがこの「癒しの森」だ。標高600m~650mの遊歩道の北側の緩やかな斜面に、ブナの木々が自生しているこのコースでは、ゆったりとした散策が可能。恵みの森では、沢をじゃぶじゃぶと進んでいくため、雨天の際の代替のコースとしても利用されている。奥会津森林生態系保護地域である只見町と金山町の堺にあり、約2~3時間の行程なので子供でも自然観察を楽しめる散策コースだ。
必見のブナの巨木
癒しの森で必見なのは、なんといってもブナの巨木だ。ブノウと呼ばれる巨木のブナ林では、約300ヘクタールの国有林に樹齢200~300年のブナの木を見ることが出来る。その他にも、2013年に倒れてしまったマザーツリーなど貫禄あるブナの木を多く見ることが出来る。