只見の自然を守るために設置
自然首都・只見のブナの森は、世界遺産白神山地の4倍というその広大さに加えて、様々な動植物が息づく大変貴重な場所。人と自然との共生を目指すユネスコにて、2012年にはユネスコエコパークに登録された。東京23区の1.2倍に当たる只見町の面積のうち、約9割がこのブナの森であり、その豊かな自然を保全するために設置されたのが、この只見ブナセンターだ。
ミュージアムで只見とブナについてもっと知ろう
ブナの森をはじめ、只見町全ての自然環境の保全と、動植物の保護、そしてそれらの重要性を伝えるための活動も行っている。只見ブナセンターに付属されている「ただみ・ブナと川のミュージアム」は、その貴重な研究結果や、ブナの森についての知識を得られる博物館だ。只見町のブナの森と自然をテーマにして常設展示に加えて、映像の上映、動植物の展示を行っている。吹き抜けになっているエントランスのスクリーンには、森にあるブナの巨木が映し出されている。映像でもその迫力に圧倒されるはず。また、奥の展示室には、ジオラマで再現されたブナの森の自然を見ることが出来る。周りの水槽には森に生きる魚たちが泳ぎ、動物たちの剥製も飾られている。その他にも、魚類、爬虫類、昆虫などの標本も。2階の展示室では、只見町の人々が使用していた民具が展示されている。豪雪地方でもある只見町で、いかに工夫して自然と共に生活してきたのかを垣間見ることが可能。このような常時展示のほかに、年に4回の企画展も行われているので、HPを要確認。