紅葉の名所としても知られる日本を代表する、美しい渓谷。
山梨県甲府市、甲府盆地北側、富士川の支流、荒川上流に位置する渓谷、昇仙峡。全長5kmに及ぶ渓谷は、花崗岩を深く侵食したことにより生まれた。渓谷内には猿岩や猫岩など大小の奇岩が点在。季節ごとに変化する、自然の造形美を楽しむことができる。また、紅葉の名所としても有名。高差があるため色づき始める時期が少しずつずれ、1ヵ月以上にわたり紅葉を楽しむことができる。
約4kmの遊歩道を歩き、昇仙峡の大自然を体感しよう。
昇仙峡散策はながとろ橋からスタート。この橋は1925年に竣工したアーチ橋で、昇仙峡の玄関口としても有名だ。橋を渡ると、日本の滝百選にも名を連ねる仙娥滝(せんがたき)まで続く約4kmの遊歩道が。途中、大小様々な形の奇岩をはじめ、カップルで渡ると愛が実ると言われている愛のかけ橋や巨大な花崗岩に囲まれた石門など見どころが満載だ。中でも約180mもの高さを誇る巨岩・覚円峰(かくえんぽう)の迫力には圧倒される。ながとろ橋から仙娥滝までは、約1時間半の道のり。マイナスイオンを満喫しながら、心地いい散策が楽しもう。
昇仙峡散策のあとは、山頂から大パノラマを堪能
大迫力の仙娥滝を満喫したら、昇仙峡ロープウエイまで足を伸ばしてみてはいかが。ふもとの仙娥滝駅から山頂側のパノラマ台駅までは、所要時間約5分。駅に降りたとたん、眼下に大パノラマが広がる。さらなる絶景を楽しむには、駅からさらに山道を歩いた先にある弥三郎岳の頂上へ。大きな一枚岩の頂上からは、富士山や甲府盆地、南アルプス、荒川ダムと360度の絶景が楽しめる。パワースポットとしても知られる弥三郎岳の山頂の近くには水晶石の祠があり、酒の神がまつられている。売店では清酒「弥三郎岳」が売られていて、そのおいしさにも定評がある。