幕末1853年以降の動乱から第二次世界大戦で戦死した人々の霊が祀られている
靖国神社は、1869年日本が武士の時代から近代国家に移行する時に起こった大改革期 (明治維新)に戦って亡くなった人々を祀った「東京招魂社」が、その始まりである。その後、改称され「靖国神社」となった。ここには、幕末1853年以降の動乱から第二次世界大戦で戦死した人々の霊が祀られている。 靖国神社では、建物の美しさをぜひ味わってほしい。まっすぐ続く道の先に堂々とそびえる鳥居、荘厳な拝殿。落ち着きを湛えた慰霊の場である。そこには戦没者だけでなく戦争で亡くなった馬や犬の霊を祀る像もある。また、博物館「遊就館」には、戦争にまつわる展示品や資料が常設展示されて、戦争の歴史について学ぶことができる。 敷地内には日本庭園があり心安らぐ散歩が楽しめる。能楽堂、相撲場もあり、能や、 日本舞踊、相撲が実施され、眠る霊に捧げられる。
600本の桜が見事な桜まつり
特に桜が咲く季節には境内に咲く600本の桜が見事。桜まつりが催され、近くにある千鳥ヶ淵と共に一斉に咲く桜で人々を魅了する。恒例の能の奉納も行われ、ライトアップされた夜桜の中で見る能の舞は、幻想的で大変美しい。また、夏に行われる祭り“みたままつり”は、東京の夏の風物詩として有名だ。日本古来の盆行事(先祖や死者を祀る夏の行事)として始まった祭りだが、境内に飾られた3万個もの提灯やかけぼんぼりが夏の夜を照らし、夜店屋台も並びにぎやかだ。 1月は新年の初詣、春と秋の大例祭など、靖国神社では一年を通して日本の伝統行事を体験することができるので、是非訪れてみよう。