レトロな下町と近代ビルが同居する品川
江戸四宿の中で唯一海に面した宿場で、道の両側に旅籠や茶屋が軒を並べて賑わっていた。江戸時代後期には約1600軒、7000人が住んでいたという。現在、旧東海道は商店街となり、買い物の人たちでにぎわう。たとえば、北品川本通り商店街・北品川商店街には、飲食店や銭湯、旅館などが建ち並ぶ。1人でも立ち寄れる居酒屋が数多くあり、夜でも明るくて安心。品川宿交流館では観光情報や無料休憩所、展示室など知りたい情報が得られる。神社やお寺が多いので散策しながらショッピングを楽しむことも。景観を重視して電線類を地中に埋める、路面を石畳にするなどに取り組んでいる。また、ゲストハウス品川宿は、北品川本通り商店街にあるバックパッカー向け簡易旅館。スタッフは「地域まるごとおもてなし」をテーマに国際交流、地域融合に積極的に取り組んでいる。女性のスタッフや専用トイレなど女性の1人旅でも安心して利用できる。
屋形船を楽しむ
夏に代表されるものとしてなじみの深い屋形船。春は桜、夏は花火、秋は月見、冬は星空。季節ごとに楽しめ、海から眺める景色は格別。乗船時間は2時間~2時間30分。料理がついて1人1万円~。値段は高いが江戸の船遊びを体験できるいい機会だ。 また、品川神社も訪れたい。1868年に皇居を守る神社として定められた東京十社のうちの1つ。徳川家康が出陣する前に勝利を祈願した神社として有名。入り口の急な階段(坂もある)を上ると木々に囲まれ都会とは思えない雰囲気。昔はなかなか行くことができなかった富士登山をまねして作られた富士塚。都内に80個ほどあるなかでも15m越えと最大級。1合目と書かれた階段から上り、およそ3分で頂上へ。眺めもよく富士登山と同じ恩恵が得られるとのこと。