新しい東京ベイエリアのランドマーク
東京湾にかかる芝浦埠頭から台場までをつなぐ吊り橋、レインボーブリッジは、1993年に東京臨海副都心と中央の都心を結ぶ基幹交通施設として開通した。吊り橋の持つ開放的で優美な曲線を生かしたデザイン、東京湾を横切るように海の上に描かれたアーチ、その姿は、新しい東京ベイエリアのランドマークとして人々に愛されている。 レインボーブリッジには道路や電車などの交通のためだけではなく、無料で渡ることができる1・7㎞の遊歩道がある。芝浦埠頭から台場方面へ、東京湾を行き交う船や、近代的なウォーターフロントの景色を楽しみながら歩くのも良いだろう。 台場には、1853年、鎖国していた日本に開国を迫ったアメリカ艦隊に対抗するため作られた陣屋跡の残る台場公園がある。日本開国の歴史があるこの場所から見る景色は、レインボーブリッジが間近に見え大変美しい。また、台場公園から続く入江に砂浜が広がるお台場海浜公園周辺も人気の観光スポットである。浜に沿ってレインボーブリッジを眺めながら歩く遊歩道、大きな球体が浮かんでいるように見えるデザインが特徴的なフジテレビ本社ビル(設計者は新宿東京都庁舎と同じ丹下健三)など、ウォーターフロントの未来的な景観と海や緑地の自然が融合し、新しい東京の風景を作っている。
お台場海浜公園内の「自由の女神」
また、お台場海浜公園内には「自由の女神」の像がある。パリ市セーヌ川シーニョ島にある「自由の女神」が”日本におけるフランス年“を記念し、1998年に貸し出され約1年間だけ設置された。その後、フランス政府の正式な許可が下り、日仏友好のシンボルとして2000年に完全復刻製造され改めて設置された。レインボーブリッジを背景に佇む自由の女神は台場エリアの大事な見どころである。 レインボーブリッジとウォーターフロント周辺エリアは、新しい東京の風景を楽しむだけでなく商業施設が充実し、ショッピングやレストラン、アミューズメントパークもあり若者や家族連れでにぎわう。また、人口の砂浜や芝生でくつろいだり、遊歩道を歩くなど、リラックスした一日過ごすのにも適している。特に夕暮れの散歩や、イルミネーションに溢れる夜景は絶景。 ライトアップは毎日行われるが、季節やイベントにより、レインボーブリッジのイルミネーションの色が変わる。クリスマスや年末年始などに見られる、3色に変化するスペシャルライトアップイルミネーションには世界初の技術が使われているので見逃せない。