伝統を受け継ぎ進化していく阿波おどり
400年の歴史を持つ阿波踊りは、1586年頃から城下の発展につれて民衆娯楽として発展し、特に第二次世界大戦後に復興の象徴として目覚ましく発展、今では日本を代表する民族舞踊となった。阿波おどりは全国で数多く開催されているが、日本最大規模を誇るのが徳島市の阿波おどり。祭り期間中の4日間で踊り子は約10万人、見物客は130万人にものぼり、徳島市内の公園や通りに設けられた演舞場やおどりロードで阿波おどりの熱気に包まれる。三味線、太鼓、笛などの2拍子の伴奏にのって連(れん)と呼ばれる踊り手の集団が踊り歩く。
見物客も踊る熱気に包まれる祭り
期間中の昼間には「選抜阿波おどり大会」が徳島文化センターとあわぎんホールの2か所で行われ、前売り又は当日券の購入で観覧可能。伝統ある阿波おどりを踊る団体の有名連による阿波おどりがステージで上演され、高度に洗練された踊りが堪能できる。一方、気軽に阿波おどりに参加することができるのが夜の部。期間中の4日間毎日6時半と8時半の2回、徳島市役所市民広場と元町おどり広場の2箇所に集まって「にわか連」に無料で参加できる。有名連の踊り子のレッスンとリハーサルの後に演舞場へ繰り出し、初心者でも楽しく阿波おどりに参加でき、街中の熱い熱気に包まれる。また、市役所市民広場では気分を盛り上げるためのハッピ(祭りの衣装)の無料貸し出しも毎日行われているのでぜひ利用したい。「久しぶり!元気だった?」を意味する掛け声「ヤットサー!ヤットサー!」と声をあげて踊り、祭りの一体感を味わおう。