海上と海中から景色を楽しむことができる遊覧船
島前三島の1つ、中ノ島・海士町の海域は日本海で初めてダイビングスポットとなった場所で、透明度が高いことで知られる。隠岐諸島では遊覧船がいくつか運行しているが、なかでも人気があるのが海士町で運航している「あまんぼう」だ。日本海初の半潜水型展望船で、船上はオープンデッキ、船底は海中展望室となっており、海上と海中の景色を一度に見ることができる。
さまざまな楽しみ方がある遊覧クルーズ
あまんぼうは約50分のクルーズ。まずはオープンデッキで海上の景色を楽しみたい。陸からの景色とは異なり、どこまでも広がる海や点在する無人島、火山島ならではのダイナミックな光景などを眺めることができる。1番のみどころは名勝三郎岩。海食作用を受けた3つの溶岩のことで、太郎、次郎、三郎名づけられた3つの奇岩のバランスに自然の神秘を感じる。側面の窓がガラス張りになっている海中展望室は、まるで大きな水槽の中にいるよう。白い砂浜や海草が生い茂る海中、鯛やスズキ、メジナ群など多くの魚を観察することができる。海にエサをまいて魚を集めるぱくぱくタイムでは、魚が勢いよくエサを食べるところや船を追いかけて泳ぐ姿などがかわいらしい。
神秘的な夜光虫を見ることができるナイトクルーズ
運航期間の4月~10月はナイトクルーズも運航。夜風に吹かれながら星空をながめるとともに、海中の夜光虫も観察でき、神秘的な世界を体験することができる。5名以上での予約運航となるので注意が必要だ。