一帯が牧場になっている赤ハゲ山
本州にもっとも近く、隠岐諸島の玄関口でもある知夫里島。島の西部にあるのが標高325mの赤ハゲ山だ。山といっても丸みを帯びた草原のようで一帯は牧場となっており、牛や馬の群れをあちらこちらで見ることができる。赤ハゲ山にむかう道中も放牧地となっているため、道路に牛が歩いていることも。のんびりと過ごす牛の姿に癒されることだろう。
隠岐4島すべてを見渡せる絶景ビュースポット
隠岐諸島にはいくつもの展望地があるが、なかでも一番高台にあるのが赤ハゲ山の展望所だ。来居港から車で20分ほどのところにあり、展望台からは360度の大パノラマが広がる。隠岐の4つの島を一度に見渡すこともでき、晴れた日には島根半島や鳥取県の大山まで見ることができる。4月~5月の連休にかけては野ダイコンの花が咲き、頂上付近は一面ピンク色に染まる。空と海の青や草原の緑、ピンク色の花のコントラストが見事だ。
自然がつくりだした断崖絶壁の赤壁
島の南西部には、国の名勝で天然記念物に指定されている大岸壁の赤壁がある。赤壁とは約1kmにわたって鉄分を含んだ玄武岩や凝灰岩の大岸壁で、50mからもっとも高いところで200mにもなる。風化の度合いによって、崖の色が赤や黄、紫、などに変化し、鮮やかなコントラストを描いている。夕方の風景が美しいことでも知られ、夕日を受けた岩肌は深紅に輝き、展望所のほか、海上からのクルージングも人気。