隠岐を代表する景勝地
隠岐の島の最北端にある白島海岸は長い年月の風化や海食作用によって、松島・沖ノ島・白島をはじめ、無数の入り江や小島をつくり出している。一帯には松が生い茂り、岩肌の白と海の青、松の緑が絶妙なコントラストを生み出している。海霧によって白い岩肌が霧に溶け込み、幻想的な風景となる雨の日も魅力だ。西ノ島にある国賀海岸は男性的、白島海岸は女性的と表現されることが多い。
左右で異なる展望台からの絶景
駐車場を上って右側が展望台、左側は白島崎灯台となっており、展望台までは遊歩道が整備されている。白島海岸は3種類の火山岩から構成されており、西側はピンクがかった色の流紋岩、東側は白色の粗面岩と黒色の玄武岩となっており、左右で異なる景色を楽しめる。晴れた日には水平線が約200度に見え、地球が丸いことをあらためて感じるだろう。白島海岸でもっとも大きな島、白島には白島神社もあり白島崎灯台から歩いて参拝できるようになっている。
奇景が広がる遊覧船からの眺め
遊覧船からの眺めも素晴らしい。中村港の東側に突き出た岬には、国の名勝および天然記念物に指定されているよろい岩やかぶと岩などの奇岩が、海岸一帯には巨象のような象が鼻や高さ200mにもおよぶ寿仙崖、人形窟などの奇景が広がる。沖ノ島は島全体が、ライオンが寝そべっているように見えるため別名ライオン島と呼ばれ、天然記念物のオオミズナギドリの繁殖地としても有名だ。遊覧船は天候により欠航の場合もあるため、事前にチェックしたい。