海面にそびえ立つ高さ20mのローソク島
隠岐諸島最大の島である隠岐の島。島の北西約500mの沖合いに海面から約20mの高さでそびえ立つのがローソク島だ。この奇岩は隠岐諸島を構成する島の1つとなっており、大山隠岐国立公園の一部に指定されている。面積はわずか0.0033km2の無人島だ。約500万年前に噴出してできた火山岩で形成されており、ローソクのような細長い岩の形が印象的。夕日が先端に重なるとローソクに灯りがともっているように見えることからローソク島と呼ばれている。
遊覧船からしか見られないローソクの灯火
夕日がローソク島に重なる瞬間は遊覧船の上からしか見ることができない。雲の動きや風などの気象条件によっていつでも見ることができるわけではないが、特に9月~10月は空気が澄んでおり、きれいな夕日を見ることができる。遊覧船の所要時間は約1時間。日の入りの時刻に合わせて出航、ベテラン船長の案内でローソク島のほか福浦トンネルや鉄砲岩など、多くの見どころを楽しみながら夕暮れのひとときを過ごすことができる。
展望台から眺める
遊覧船が天候不良で欠航した場合やローソク島を近くで見たいときは、展望台がおすすめ。駐車場から片道約850mの遊歩道を下るとローソク島展望台がある。海面にそびえ立つ奇岩がくっきりと浮かび上がり、ローソクに見立てた海面の燭台、先端の芯までしっかり見ることができる。駐車場からすぐの尾白鼻園地の展望台は第1展望台、ローソク島展望台は第2展望台となっているので注意したい。